不動産担保ローンの成立
宿泊も可能なので、企業や学校のクラブの合宿、あるいは講演会などの会場としても人気がある。
T子さんがここの管理主任を務めているが、彼女は今や銀河不動産の副社長だ。
「でもね、私、Tさんを初めて見たときから、この人は大物になるって思いましたよ」。
Y子さんが笑いながら話した。
「何ていうんです?先見の明?えっと、違うわね…、そうじゃなくて、人を見る目というのか、人の将来を見る目があるのよ、私には。
あ、そうそう、占い師になれば良かったのかしら?そうね、今からでも遅くないか」「本当に、みんな、Mさんのご援助のおかげです」私は言った。
「私は、ただただ、成り行きに任せて、その日その日を勤めていただけです」。
私は隣のT子さんを見た。
彼女は、私に小さく領き返した。
「そのとおりですよ」という言葉だっただろうか、それとも、「いえ、貴方はもっと努力をされましたよ」という言葉だっただろうか。
否、どんな言葉であれ、その優しい眼差しに比べれば私に与える影響は小さい。
私は、ずっと彼女のために、彼女に嫌な思いをさせない一心で、一所懸命生きてきたのだ。
T子さんを見て思い出すことは、変わらない私の決心だ。
自分のことを、本当に単純な人間だと私は思うのである。
長女が生まれてすぐの頃だっただろうか、銀河不動産の初代の社長だったG・K氏が突然亡くなった。
その日は珍しく、社長は私を誘い、一緒に居酒屋で飲んだ。
大変上機嫌で、まだ勤めて二年にもならない私に、将来は銀河不動産の社長になれ、もっと会社を大きくしてくれ、などと話した。
その夜、帰って横になると、社長はそのまま眠るように亡くなったという。
心不全と聞いた。
まだ六十代だった。
しかし、良い死に方だったのではないか、と私は思った。
G・K社長には財産と釣り合う額の借金があって、金銭的には、なにも遣らなかった。
これも締麗な最期だったと私が思うところである。
銀河不動産の社員だった私とSさんは路頭に迷うことになったのだが、しかし、銀河不動産という名前と、顧客情報などは、私たちが譲り受けた。
そして、そのときに援助をしてくれたのが、ちょうど再婚されたばかりのMさんだったのだ。
実際に、私たちの前に現れて話をしたのは、いつもMY子さんだったけれど、もちろんそのバックには、実業家のご主人がいたはずである。
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